山県 登(読み)ヤマガタ ノボル

20世紀日本人名事典 「山県 登」の解説

山県 登
ヤマガタ ノボル

昭和期の化学者 国立公衆衛生院名誉教授。



生年
大正9(1920)年3月9日

没年
昭和61(1986)年5月4日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京帝国大学理学部化学科〔昭和18年〕卒

学位〔年〕
理学博士

主な受賞名〔年〕
地球化学研究協会学術賞〔昭和55年〕,科学技術庁長官賞原子力安全功労者〔昭和57年〕

経歴
群馬大学工学部講師、助教授を経て、昭和33年教授。37年国立公衆衛生院放射線衛生学部長、60年同院名誉教授となる。放射線医学の権威で、セシウムなどの希アルカリ元素の地球上の分布と動きの研究により地球化学研究協会賞学術賞を受賞。61年東北大日中友好チベット学術交流団の団員としてチベットを訪問中、急死著書に「微量元素―環境科学持論」「環境の地球化学」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山県 登」の解説

山県登 やまがた-のぼる

1920-1986 昭和時代後期の化学者。
大正9年3月9日生まれ。群馬大教授をへて昭和37年国立公衆衛生院放射線衛生学部長。放射性降下物中のセシウムの分析で知られ,放射線審議会などの委員をつとめた。昭和61年5月4日旅行先のチベットで客死。66歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「微量元素―環境科学特論」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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