山粕村(読み)やまがすむら

日本歴史地名大系 「山粕村」の解説

山粕村
やまがすむら

[現在地名]曾爾村大字山粕

曾爾川の支流山粕川に沿う伊勢本街道の街村。慶長郷帳には「山糟村」とみえ、村高は二二七石。慶長六年(一六〇一)松山藩(福島高晴)領、元禄八年(一六九五)以降幕府領となる。元禄検地による村高は三〇八・六一二石となる。文政二年(一八一九)の米直段諸色引下ケ御請書(植田家文書)には、酒酢・醤油・大工木挽・屋根屋黒鍬・桶屋・奉公人・農業日雇・鍛冶屋職手間賃・堅炭・水葛などのほか、宿屋旗籠・茶屋膳飯など農作以外の商職があり、宿屋・茶屋など伊勢参宮道中の村の特異性が知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android