山荻村(読み)やもおぎむら

日本歴史地名大系 「山荻村」の解説

山荻村
やもおぎむら

[現在地名]館山市山荻

古茂口こもぐち村の南に位置し、汐入しおいり川の支谷のひとつに展開する。東は永代えいだい村。「やまおぎ」ともいう。慶長二年(一五九七)の安房国検地高目録では高三四七石余(うち田二三三石余)、同一五年の里見家分限帳では一門衆薦野甚五郎の給知。正保郷帳では高二四七石余(うち田一九九石余)、旗本高木領。ほかに大明神(歳宮明神、現山荻神社)領六石。同社領を除いては文化八年(一八一一)段階でも高木領であったが(山荻区有文書)、その後陸奥白河藩領となり、文政七年(一八二四)・天保六年(一八三五)の年貢割付状では幕府領、天保七年・同一二年の年貢割付状では貝淵藩領(同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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