山道(読み)センドウ

デジタル大辞泉 「山道」の意味・読み・例文・類語

せん‐どう〔‐ダウ〕【山道】

内陸部を通る道。さんどう

東山道とうさんどう」の略。
(「仙道」とも書く)「中山道なかせんどう」の略。

やま‐みち【山道】

山の中にある道。やまじ
山形を横に連ねた形の文様
女郎衣装つきしゃれて、…裾も―に取るぞかし」〈浮・一代男・六〉
[類語](1林道山道さんどう山路

さん‐どう〔‐ダウ〕【山道】

山中の道。やまみち。
[類語]山道やまみち林道山路

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精選版 日本国語大辞典 「山道」の意味・読み・例文・類語

やま‐みち【山道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山にある道。山中の道。やまじ。山の道。さんどう。
    1. [初出の実例]「山守りの里へ通ひし山道(やまみち)そ茂くなりける忘れけらしも」(出典万葉集(8C後)七・一二六一)
  3. 仏道修行のために山里の寺などにはいる道。仏道修行に赴く道。
    1. [初出の実例]「そむきにしこの世に残る心こそ入る山みちのほだしなりけれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
  4. 模様の一つ。ジグザグ模様をいう。やまみちがしら。
    1. [初出の実例]「旗白地黒山道(やまミチ)」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品一七)
  5. 女の衣服の裾などの取り方の一つ。裾の裏地を表に出して、山道形(波形)に縫ったもの。
    1. [初出の実例]「すそは、山道(ヤマミチ)、つかみ染・端とり、品々仕立あり」(出典:評判記色道大鏡(1678)二)

せん‐どう‥ダウ【山道】

  1. ( 「せん」は「山」の呉音 )
  2. [ 1 ] 〘 名詞 〙 内陸部を通る道。さんどう。
    1. [初出の実例]「差帰服狄和我君計安塁、遣山道」(出典:続日本紀‐天平九年(737)四月戊午)
  3. [ 2 ] 東山道(とうさんどう)略称。さんどう。
    1. [初出の実例]「経山道会于近江美濃等所々之由」(出典:吾妻鏡‐文治元年(1185)一〇月二九日)
    2. 「海道往来の貴賤、多くは山道(センダウ)をすぎぬれば、海道の宿々は産業うしなひ」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)中)

さん‐どう‥ダウ【山道】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 山の中を通っている道。また、内陸部を通る道。せんどう。〔広益熟字典(1874)〕 〔漢書‐西域〕
  2. [ 2 ] 東山道(とうさんどう)のこと。せんどう。

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普及版 字通 「山道」の読み・字形・画数・意味

【山道】さんどう

山路。

字通「山」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の山道の言及

【中山道】より

…江戸時代五街道の一つ。中仙道とも書いたが,幕府では1716年(享保1)に中山道と一定した。東海道に対して単に山道ともいう。…

【中通り】より

…福島県を地勢をもとに東から浜通り,中通り,会津地方の3地域に分けた場合の地域名の一つで,東の阿武隈高地,西の奥羽山脈にはさまれ,大部分が阿武隈川と久慈川の流域に相当する。古くから関東と東北を結ぶ主要街道が通じ,仙道(せんどう)または山道(さんどう)とも呼ばれた。北から中通り低地と呼ばれる福島盆地郡山盆地,本宮盆地,須賀川盆地,白河盆地が並び,また南部には久慈川の谷がある。…

【中山道】より

…江戸時代五街道の一つ。中仙道とも書いたが,幕府では1716年(享保1)に中山道と一定した。東海道に対して単に山道ともいう。…

※「山道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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