山野井泰史(読み)やまのい やすし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山野井泰史」の解説

山野井泰史 やまのい-やすし

1965- 昭和後期-平成時代の登山家。
昭和40年4月21日生まれ。中学3年で日本登攀クラブに入会。高校卒業後の昭和61年からアメリカ・ヨセミテのエルキャピタン・ラーキングフィアなどに登る。のちカナダ,ヨーロッパアルプス,パタゴニア,ヒマラヤフィールドを広げ,卓越したソロクライミング技術で世界屈指のクライマーといわれる。平成6年オペル冒険賞。12年「K2(8611m)に無酸素・単独登頂」で日本スポーツ賞。14年にはヒマラヤ・ギャチュンカン(7952m)北壁の単独登頂に成功したが,帰途,日本女性屈指の登山家の妻・妙子(旧姓長尾)とともに雪崩にあい,手足の指10本(妙子は18本)を凍傷で失った。同年朝日スポーツ賞。15年妙子とともに植村直己冒険賞。東京都出身。著作に「垂直の記憶」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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