山陰神社(読み)やまげじんじや

日本歴史地名大系 「山陰神社」の解説

山陰神社
やまげじんじや

[現在地名]東郷町山陰

小野田おのだにある。祭神は大己貴命。旧郷社。旧称利国としくに大明神、明治四年(一八七一)に現社名に改称した。この時に小野田船戸ふなとにあった若宮神社、小野田の八幡神社、三ヶ戸の伊佐賀いさか神社、船戸の栗島神社を合祀した(宮崎県史蹟調査)。社伝によると、天平勝宝一〇年(天平宝字二年、七五八)朝鮮から逃れてきた百済王が神門みかど(現南郷村)へ向かう途次に当地で休憩したと伝えられる。百済王の妃と子息を合祀する比木ひき神社(現木城町)の輿が百済王を合祀する神門神社(現南郷村)を訪ねる神門神幸祭の時には最近までは当社に立寄っていたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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