岡山牧(読み)おかやままき

日本歴史地名大系 「岡山牧」の解説

岡山牧
おかやままき

現在の虻田町東部から伊達市有珠町うすちよう付近にかけて存在した牧。一八〇五年(文化二年)頃に富川とみかわ牧、平野ひらの牧・豊沢とよさわ(現伊達市)とともに成立(豊浦町の→富川牧。岡山牧はアブタ領アブタ辺りからワッカヲイ(現伊達市若生町付近)までのおよそ六キロとされる(新北海道史)。「西蝦夷地日記」文化四年一〇月一九日条には「宇寿之牧」のうちとあり、ウスよりアブタまでを「岡山牧と云」と記される。「東行漫筆」同六年四月五日条には牧士頭取村田卯五郎の名とともに「(岡)山 四十三疋大牧南部種二十一疋、好き馬二才十疋あると云」と記され、村田卯五郎はアブタ居住、牧士の戸沢儀七の給金は五両二人扶持で、「外に一日銀七分ヅツ、定式御手当、銀一匁五分出役之節計り」、野牧内は一日弁当料六四文とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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