岩淵(東京都)(読み)いわぶち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岩淵(東京都)」の意味・わかりやすい解説

岩淵(東京都)
いわぶち

東京都北区北端の一地区。旧北豊島(きたとしま)郡岩淵町。1932年(昭和7)王子区を経て、1947年北区となる。荒川を隔てて川口市に相対する。江戸時代、岩槻(いわつき)街道の第一の宿場。岩槻街道は徳川将軍が日光参拝のおり、かならず通ったので御成道(おなりみち)(日光御成街道、現在の国道122号にほぼ相当)とよばれ、本陣、問屋場があったが、遊里の発達は阻止されていた。川口との間は渡船だが、将軍の日光社参のときだけ橋を架けた。新旧の岩淵水門がある。赤羽地区の北に接し、東京地下鉄南北線の赤羽岩淵駅(1991年開業)がある。

[菊池万雄]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android