岩虫(読み)イワムシ

デジタル大辞泉 「岩虫」の意味・読み・例文・類語

いわ‐むし〔いは‐〕【岩虫】

イソメ科の環形動物海岸の岩の割れ目や砂泥中にすむ。体長約30センチ、赤褐色。体の前部は丸く、後部はしだいに扁平になる。釣りの餌に用い、「いわめ・いわいそめ・あかむし・ほんむし・どろむし・くろむし」などとよばれる。

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精選版 日本国語大辞典 「岩虫」の意味・読み・例文・類語

いわ‐むしいは‥【岩虫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 環形動物イソメ科の一種。世界各地の内湾性の岩礁域、転石帯の柔らかい岩石の中、砂地にもぐって生活する。体長は三〇~五〇センチメートル。三〇〇内外の環節がある。体の前部は円筒形で紫褐色を帯び、そのほかは赤褐色で平たくなる。頭部には五本の触手があり、それに続く各節にはいぼ足があって、それぞれに剛毛をもつ。釣りのえさに用いる。いわいそめ。あかむし。いわめ。くろむし。ほんむし。まむし。
  3. ふなむし(船虫)」の異名
    1. [初出の実例]「部屋の土台や壁の裾には、岩虫(イハムシ)がいっぱい這ひ上って、そはそは走り廻ってゐた」(出典:童謡(1935)〈川端康成〉)
  4. いさごむし(沙虫)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「岩虫」の解説

岩虫 (イワムシ)

学名Marphysa sanguinea
動物。イソメ科の海産動物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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