岩隠る(読み)イワガクル

デジタル大辞泉 「岩隠る」の意味・読み・例文・類語

いわ‐がく・る〔いは‐〕【岩隠る】

[動ラ四]石城いわきに隠れる意から》身分の高い人が死ぬ。お隠れになる。
神さぶと―・りますやすみしし我が大君のきこしめす背面そともの国の」〈・一九九〉

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精選版 日本国語大辞典 「岩隠る」の意味・読み・例文・類語

いわ‐がく・るいは‥【岩隠】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 岩の間に隠れる。岩かげに隠れる。
    1. [初出の実例]「見渡せば近きものから石隠(いはがくり)かがよふ珠を取らずは止まじ」(出典万葉集(8C後)六・九五一)
  3. ( 石城(いわき)に隠れる意 ) (貴人が)おなくなりになる。おかくれになる。もと死者が墳墓に埋葬されたことからこのように表現した。
    1. [初出の実例]「神さぶと 磐隠(いはがくり)ます やすみしし 吾が大王の」(出典:万葉集(8C後)二・一九九)

岩隠るの補助注記

「万葉‐九五一」の例は「いそがくり」と訓む説が多い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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