岳(漢字)

普及版 字通 「岳(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

(旧字)嶽
17画

[字音] ガク
[字訓] やま・たけ

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 象形
嶽の初文。嶽はその形声字。卜文の字形は山上に羊頭の形をしるす。岳は嵩嶽の古名。その嶽神は伯夷で姜姓の祖。〔詩、大雅、高〕に「維(こ)れ嶽、し 甫と申とを生めり」とあり、甫(呂)・申・許・斉は姜姓四国。〔左伝、荘二十二年〕「姜は大嶽の後なり」、〔国語、語〕「姜は伯夷の後なり」とみえる。羌は牧羊人、その始祖たる岳は山上に羊頭を加えた形でしるされた。伯夷・許由・皋陶(こうよう)の夷・由・陶はもと一音の転化したものである。

[訓義]
1. やま、たけ。
2. 四岳、五岳。

[古辞書の訓]
名義抄〕岳 ヲカ・山ノミチ・クマ・サカシ/嶽 ヤマ・ミネ・ヲカ・タケ・ミタケ語彙は嶽字条参照。

[熟語]
岳雲岳翁・岳家岳岳岳響岳峙岳秀岳丈・岳岳伯・岳父・岳母岳牧・岳立岳霊
[下接語]
河岳・海岳・巨岳・喬岳・群岳・孤岳・五岳・高岳・崑岳・山岳・四岳・峻岳・神岳・崇岳・川岳・藩岳・方岳・令岳・霊岳・列岳

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報