峰・峯・嶺(読み)みね

精選版 日本国語大辞典 「峰・峯・嶺」の意味・読み・例文・類語

み‐ね【峰・峯・嶺】

〘名〙 (「み」は接頭語)
① 山のいただき。山の頂上のとがったところ。ね。
書紀(720)雄略二年一〇月(前田本訓)「重(かさな)れる巘(ミネ)に凌(のほ)り長(ひろはら)に赴(ゆ)く」
② 物の高くなっている部分。高くもり上がっているところ。また、波形の高くなっている部分。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「耳のはた、鼻のみね」
③ 片刃の刃物の刃の反対側の厚い部分。刀剣・刃物などの背。刀背。むね。
※後二条師通記‐寛治四年(1090)一二月一一日「指無瘡、被撃刀峰処見候者」
烏帽子(えぼし)の頂上の称。
古今要覧稿(1821‐42)二三八「烏帽子は〈略〉形ち竪ざま長くしてえぼしの頂を峯といふ」
⑤ 櫛(くし)の背。
⑥ 建築で、隅木(すみぎ)などの上面の稜(りょう)をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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