改訂新版 世界大百科事典 「島田虎之助」の意味・わかりやすい解説
島田虎之助 (しまだとらのすけ)
生没年:1814-52(文化11-嘉永5)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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幕末の剣術家。名は直親(なおちか)、硯山(見山)(けんざん)と号した。豊後(ぶんご)中津藩の下級士族島田市郎右衛門親房(ちかふさ)の四男で、幼少より剣を好んだという。13歳のとき、藩の剣術師範役、外他一刀(とのだいっとう)流の堀次郎左衛門のもとに入門。ここで断然頭角を現し、1832年(天保3)北九州、翌年南九州を歴遊、その後も近畿、山陽道に武者修行を続け、37年の冬江戸に向かった。翌年春、直心影(じきしんかげ)流男谷(おだに)精一郎と巡り会い、その内弟子となって免許皆伝を許され、40年の東北歴遊後、独立して、浅草新堀に道場を開き、直心影流島田派と称した。その指導方針は剣心一致の精神を重んじ、門下に勝麟太郎(かつりんたろう)、真角勝輔(まかどかつすけ)(筑前(ちくぜん))らを出した。
[渡邉一郎]
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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