旺文社世界史事典 三訂版 「崔 済愚」の解説
崔 済愚
さいせいぐ
Ch'oe Che-u
朝鮮で東学と呼ばれる宗教を創始した宗教家・思想家
両班 (ヤンバン) 階級に生まれたが,若くして両親を亡くして修行の道を選び,1860年ごろに新宗教である東学を唱えた。キリスト教である西学に対抗し,儒学・仏教・道教に朝鮮の民間信仰を加えた東洋的な平等思想を築いたが,李朝から民衆を惑わすものとして処刑された。この信仰はのちの甲午農民戦争を支える精神的基盤の1つになった。
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