嶋田神社(読み)しまだじんじや

日本歴史地名大系 「嶋田神社」の解説

嶋田神社
しまだじんじや

[現在地名]奈良市八島

八島やしま山西麓に鎮座。旧村社。八島神社・崇道すどう天皇社ともよばれ、明治一八年(一八八五)まで八嶋陵(崇道天皇陵、現奈良市)内にあった嶋田社・崇道天皇社を移し合祀祭神は崇道天皇・島田明神。「多聞院日記」元亀元年(一五七〇)七月五日条に「藤原領八嶋ノ宮ノ北ニアリ、字クラノカヰト」とみえ、現在八嶋陵北に小字蔵垣内くらんかいとがある。「延喜式」神名帳の添上そえかみ郡「嶋田神社」に比定され、「春日大明神垂跡小社記」には春日社の末社紀伊きい神社の祭神の一つに島田明神がみえ、「大乗院寺社雑事記」応仁二年(一四六八)一〇月一五日条にも島田明神は紀伊社四所の一とされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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