川岸場遺跡(読み)かわきしばいせき

日本歴史地名大系 「川岸場遺跡」の解説

川岸場遺跡
かわきしばいせき

[現在地名]前沢町白山 川岸場

北上川右岸の自然堤防上にある縄文時代晩期の遺跡。北上川の氾濫で破壊されていない数少ない遺跡の一つである。標高約二五メートル。昭和三二年(一九五七)に発掘調査が行われ、確認された地層四層のうち第一層と第三層から遺物が出土した。第二層と第四層はおそらく北上川の洪水によってできた層であろう。発見された遺構は炉跡と考えられる焼土三ヵ所で、この焼土は黒色土層をやや掘込んだ形の地床炉と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android