川床(読み)カワドコ

デジタル大辞泉 「川床」の意味・読み・例文・類語

かわ‐どこ〔かは‐〕【川床/河床】

川の流れる所の地盤川底となる地面河床かしょう
かわゆか」に同じ。
[類語]川原河川敷河床かしょう

かわ‐ゆか〔かは‐〕【川床】

納涼のため川の流れに張り出して設けた桟敷。多く、京都四条近辺の河原に設けるものをいう。かわどこ。ゆか納涼床 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「川床」の意味・読み・例文・類語

かわ‐どこかは‥【川床・河床】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かわとこ」とも )
  2. 川の水底の面。また、河原など土手内側地帯をもいう。河床(かしょう)
    1. [初出の実例]「淀川筋普請之儀に付御書付 〈略〉何れの川も年数重り候程宜敷は成不申、少宛も川床は埋り申事に候」(出典:徳川禁令考‐前集・第六・巻五九・寛保三年(1743)七月)
  3. 納涼のため、河原に張り出して設けた、さじき状の席。かわゆか。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「川床数をならべて、四条の涼み」(出典:浮世草子・好色産毛(1695頃)三)

かわ‐ゆかかは‥【川床】

  1. 〘 名詞 〙 納涼のために料理屋などの座敷から川面へつき出すようにして設けられた桟敷(さじき)。特に京都四条河原のものが有名。ゆかすずみ。すずみゆか。かわどこ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「川床や片尻かけて旅まくら〈知足〉 咄す間残せ鐘のみじか夜〈如泉〉」(出典:俳諧・千鳥掛(1712)下)

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