川竹の(読み)カワタケノ

デジタル大辞泉 「川竹の」の意味・読み・例文・類語

かわたけ‐の〔かはたけ‐〕【川竹の】

[枕]川竹が水に流される意で「流る」に、また竹の同音の「世」に掛かる。
「―世にためしなき名をや流さん」〈平家・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「川竹の」の意味・読み・例文・類語

かわたけ‐の かはたけ‥【川竹の】

① 竹の「節(よ)」の意で、同音の「世」にかかる。
※後撰(951‐953頃)雑四・一二七二「移ろはぬ名に流れたるかは竹のいづれの世にか秋を知るべき〈よみ人しらず〉」
川辺の竹が水に流される意で、「流る」にかけていう。
金葉(1124‐27)恋上・四〇九「ひと夜とはいつか契(ちぎ)りし河竹の流れてとこそ思ひそめしか〈藤原経忠〉」

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