巡回徴貢(読み)じゅんかいちょうこう

世界大百科事典(旧版)内の巡回徴貢の言及

【キエフ・ロシア】より

… 9~10世紀半ばまでの諸公は,武装した従士団を率いて各地の住民集落を回り歩き,命令を伝達しながら簡単な裁判を行った。テン,ビーバー,リスなど各種の毛皮・獣皮,蜂蜜,蜜蠟などを貢税として徴集する冬から春への巡回徴貢(ポリュージエpolyud’e)の際には,住民は公や従士に食料を提供し,馬にかいばをやらなければならなかった。ところが,11世紀半ばになると,とくにキエフ周辺の先進地帯では,公や貴族の世襲地が増え,領地管理人,執事,巡回徴貢人なども現れて所領経営のしくみがしだいに整ってくる。…

※「巡回徴貢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android