工場監督官(読み)こうじょうかんとくかん

精選版 日本国語大辞典 「工場監督官」の意味・読み・例文・類語

こうじょう‐かんとくかん コウヂャウカントククヮン【工場監督官】

〘名〙 旧工場法に基づき、労働者保護のため工場の監督にあたった機関またはその役人警視庁および道府県の警察部に置かれた。現在は、労働基準監督官がその任にあたる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の工場監督官の言及

【工場法】より

…しかし,これらの法律の実施は地方の治安判事に任されたので,規定はほとんど守られなかった。工場法が実効をあげるようになったのは,アシュレー卿(シャフツベリー伯)らの運動の成果である1833年法が工場監督官の設置を規定してからである。監督官の報告と勧告に基づいて,1844年法では初めて安全対策が規定され,47年の〈10時間労働法〉と50年,53年の改正によって,すべての繊維労働者の労働時間が短縮された。…

※「工場監督官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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