巨勢道(読み)こせみち

日本歴史地名大系 「巨勢道」の解説

巨勢道
こせみち

飛鳥(現高市郡明日香村)から宇智郡五条(現五條市)経由、紀伊国に至る古道。しもツ道南端、欽明天皇陵付近より佐田さだ(現高市郡高取町)もり(現高市郡高取町、別名木辻)戸毛とうげ古瀬こせより巨勢川沿岸(曾我川上流)を過ぎ、重坂越へさかごえ重阪へいさか峠)を経て宇智郡真土まつち峠に入る。大宝元年(七〇一)太上天皇紀州行幸途次、坂門人足が巨勢春野の椿を詠じ(万葉集)、天平神護元年(七六五)一〇月、称徳天皇まゆみ山陵前を過ぎ、紀伊国に幸した道でもある(続日本紀)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android