差し隠す(読み)サシカクス

デジタル大辞泉 「差し隠す」の意味・読み・例文・類語

さし‐かく・す【差し隠す】

[動サ四]扇や袖などをかざして顔を隠す。
「扇を―・し給へる傍ら目、いとをかしげなり」〈・蛍〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「差し隠す」の意味・読み・例文・類語

さし‐かく・す【差隠】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. ( 「さし」は接頭語 ) おおって見えないようにする。おおいかくす。
    1. [初出の実例]「大斧手、楯を以て物部の目の連を翳(サシカクス)」(出典:日本書紀(720)雄略一八年八月(前田本訓))
  3. さしこんで隠す。さし入れて隠す。
    1. [初出の実例]「この少女を〈略〉御ぐしにさしかくさせ給ひ」(出典:平家物語(13C前)一一)

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