丹棘(読み)たんきょく

精選版 日本国語大辞典 「丹棘」の意味・読み・例文・類語

たん‐きょく【丹棘】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物かんぞう(萱草)」の異名。〔古今注‐問答釈義〕
  3. ( 憂いを忘れさせるために贈る草であるところから転じて ) 憂いを忘れること。忘憂(ぼうゆう)
    1. [初出の実例]「丹棘之方功空。離憂未忘」(出典:本朝文粋(1060頃)九・別路花花飛白詩序〈大江以言〉)
  4. ( 「棘(いばら)」の心(しん)は、赤いといわれているところから「赤い心(しん)」を「赤心(せきしん)」になぞらえていう ) まごころ丹心丹誠
    1. [初出の実例]「賤妾宜致丹棘之誠」(出典:江都督納言願文集(平安後)五・女弟子某氏敬白)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「丹棘」の読み・字形・画数・意味

【丹棘】たんきよく

忘憂草

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