差支(読み)さしつかえる

精選版 日本国語大辞典 「差支」の意味・読み・例文・類語

さし‐つか・える ‥つかへる【差支】

〘自ア下一(ハ下一)〙 さしつか・ふ 〘自ハ下二〙 (「さし」は接頭語。室町時代頃からヤ行にも活用した) あることを行なう際に、障害が起こる。また、障害となる。さしさわる。〔いろは字(1559)〕
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中「若干(そこばく)公債証書をも所有して、其の日の活計(くらし)に差支(サシツカ)ゆることも無ければ」

さし‐つかえ ‥つかへ【差支】

〘名〙 さしつかえること。また、都合の悪い事柄。さしさわり。さまたげ。さしかまい。支障。障害。〔倭語類解(17C後‐18C初)〕
古今集遠鏡(1793)六「さうぢゃと定めて其通りにすれば又一方にさしつかえがあり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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