精選版 日本国語大辞典 「差札・指札」の意味・読み・例文・類語
さし‐ふだ【差札・指札】
〘名〙
① 香道の組香(くみこう)の時に、香を聞いた人が答えを提出する香札の特殊なもの。象牙、唐木などの大型の札で、表に仮名の紋を、裏の周縁に時計のように一・二・三・四・五などと記したもの。答えの位置に回転式の指針を合わせるか、その外縁に小串を指す。特定の組香専用のものも多い。〔御家流改正香道秘集〕
② 所有者、あて先などを書いた札。
※雑俳・青木賊(1784)「やれ留い、さし札を見た渡し守」
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