差枕・指枕（読み）さしまくら

精選版 日本国語大辞典

さし‐まくら【差枕・指枕】

〘名〙

① 板を組み合わせてつくった枕。木製の箱型の枕。箱枕。

※俳諧・崑山集（1651）一〇「ねてみばや其名も月のさし枕」

※浮世草子・好色一代女（1686）二「油火ほそくそむきて、さし枕(マクラ)ふたつなをして」

② 枕を並べて、ふたり寝ること。男女がいっしょに寝ること。ともね。添い寝。

※狂歌・古今夷曲集（1666）七「たまさかの君の御出を嬉しがり先いねころびさし枕かな」

出典　精選版 日本国語大辞典