己形(読み)おのれなり

精選版 日本国語大辞典 「己形」の意味・読み・例文・類語

おのれ‐なり【己形】

〘名〙
① (形動) 自然のままであること。手を加えずそのままなさま。
※寛永版曾我物語(南北朝頃)一「内はおのれなりにして、外は梨子地(なしぢ)に蒔(ま)きて、いそなりにめをさしたり」
自分にふさわしいこと。自分なり。
風姿花伝(1400‐02頃)二「顔気色をば、いかにもいかにもをのれなりにつくろはで(すぐに)もつべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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