巻上(読み)まきあがる

精選版 日本国語大辞典 「巻上」の意味・読み・例文・類語

まき‐あが・る【巻上】

〘自ラ五(四)〙
① 巻いて上にあがる。また、風などがうずを巻くように吹き上がる。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「縁の巻上った釜底形の黒の帽子を眉深に冠り」
② すっかり巻き終わった状態になる。
メサ使徒(1950)〈武田泰淳〉「節くれだった指で、きざみ煙草(マホルカ)新聞紙断片で器用に巻いた。ペロリと桃色の舌の先で巻きあがった紙を横になぜた」
③ 連句一巻ができあがる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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