市俵野村(読み)いちみのむら

日本歴史地名大系 「市俵野村」の解説

市俵野村
いちみのむら

[現在地名]荻町柏原かしわばる

橘木たちばなき川の上流、標高五七〇メートルの台地に位置する。いちびのとも発音される。正保元禄・天保の各郷帳に村名がみえない。寛文元年(一六六一)の柏原組村鏡御帳(垣田家文書)では高三八石余、男一〇・女七、牛六・馬二とある。文政五年(一八二二)の荒地并手余田畑坪帳(同文書)によれば畑反別一町一反六畝二五歩・高四石一斗九升八合の地が荒もしくは手余地となっており、この年貢は大豆七斗五升七合・米一斗六升三合で、「近年極々困窮仕り、病難死失、且つ欠落等にて門絶出来人別相減じ、田畑手余且荒に相成り」とその原因を記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android