市子・巫子(読み)いちこ

精選版 日本国語大辞典 「市子・巫子」の意味・読み・例文・類語

いち‐こ【市子・巫子】

〘名〙 (「いち」は斎(いつ)くの意か)
神前神楽を演奏する舞姫。神楽女(かぐらめ)神巫(みこ)。一殿(いちどの)。いち。
吾妻鏡‐治承五年(1181)七月八日「一古娘、依召参上。奉行遷宮事
※咄本・初音草噺大鑑(1698)二「あづま哥をうたひまふ女みこを、いち子ともかまばらひともいへり」
② 生霊(いきりょう)死霊(しりょう)を神がかりして招きよせ、その意中を語る職業の女。梓巫(あずさみこ)。口寄(くちよせ)巫女(みこ)
談義本・当風辻談義(1753)三「此間口よせの巫子(イチコ)に、慥(タシカ)な便を聞ましたと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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