市来郷(読み)いちきごう

日本歴史地名大系 「市来郷」の解説

市来郷
いちきごう

鹿児島藩の外城の一つ。日置郡の北西部に位置し、南は伊集院いじゆういん郷、北は串木野郷北東樋脇ひわき郷、東は郡山こおりやま郷に接し、西は海に面している。郷内の村は長里ながさと養母やぼ湯田ゆだ伊作田いざくだ神之川かみのかわみなと大里おおざと川上かわかみ(現市来町)の八ヵ村である。寛永一三年(一六三六)の堺目人数・武具注文(旧記雑録)によると人数五千五〇、鉄砲九三・弓二〇。同一六年の衆中高一千一〇九石余(うち寺高八〇石)、衆中人躰一八五、うち知行取一二三・一ヶ所取五九・寺家三(列朝制度)。藤井本「要用集抄」によると正徳三年(一七一三)頃の高九千八八五石余・衆中高一千一四一石余(うち寺高八〇石)、衆中人数八四三(うち衆中人躰一九三)、用夫一千一八一・野町用夫二六・浦用夫三四〇。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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