市橋とし子(読み)イチハシ トシコ

20世紀日本人名事典 「市橋とし子」の解説

市橋 とし子
イチハシ トシコ

昭和・平成期の人形作家



生年
明治40(1907)年8月21日

没年
平成12(2000)年10月26日

出生地
東京・神田

本名
市橋 登志

学歴〔年〕
東京女高師卒

主な受賞名〔年〕
現代人形美術展特選一席(第1回)〔昭和24年〕,勲四等瑞宝章〔昭和60年〕

経歴
在学中17歳でエンジニアと結婚するが昭和30年死別、下宿を営む傍ら、桐のおが屑と生麩糊(しょうふのり)をこねた練り物桐塑(とうそ)を素材に、和紙を張り肌を仕上げる桐塑人形創作。47年白内障で手術。日本工芸会人形部会長、現代人形美術展審査員を務めた他、人形劇スライド「つるのおんがえし」の人形、セット製作で3回に渡り文部大臣賞を受賞。平成元年3月人間国宝に認定される。少女像が多い。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「市橋とし子」の解説

市橋とし子 いちはし-としこ

1907-2000 昭和-平成時代の人形作家。
明治40年8月21日生まれ。昭和15年から今村繁子にまなび,24年現代人形美術展で特選となる。桐塑(とうそ)の少女像を得意とし,日展,日本伝統工芸展で活躍。平成元年桐塑人形で人間国宝。平成12年10月26日死去。93歳。東京出身。東京女高師(現お茶の水女子大)卒。本名は登志。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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