布留滝(読み)ふるのたき

日本歴史地名大系 「布留滝」の解説

布留滝
ふるのたき

[現在地名]天理市滝本町

桃尾もものお(約四〇〇メートル)にある。桃尾滝ともいう。「大和名所図会」に「翠巒峩々として、飛泉三反ばかり、白虹雲を穿つて瀉ぎ、寒声月を誘うて走る。絶景窮無うして、廬山の銀河三千尺ともいひつべし」とある。高さ約一〇メートル。「古今集」巻四に「仁和の帝みこにおはしましけるときふるの滝御覧ぜむとておはしましける道に(下略)」と前書する遍昭の歌がある。

<資料は省略されています>

また巻八にも同じ時に詠んだ兼芸法師の一首がある。

<資料は省略されています>

「続拾遺集」には「白河殿の七百首の歌に名所滝といへる事をよませ給ひける」として「今もまた行きても見ばや石の上ふるの滝つせ跡を尋ねて」という後嵯峨院の歌を載せる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android