帆手(読み)ホテ

デジタル大辞泉 「帆手」の意味・読み・例文・類語

ほ‐て【帆手】

帆を帆桁に結びつける綱。一説に、帆に張る布。
「追い風の吹きぬるときは行く船の―打ちてこそうれしかりけれ」〈土佐

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精選版 日本国語大辞典 「帆手」の意味・読み・例文・類語

ほ‐て【帆手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 和船の帆装具の一つ。帆の上端を一反ごとに帆桁に結びつける縄。
    1. [初出の実例]「追風の吹きぬる時はゆく舟のほてうちてこそ」(出典:土左日記(935頃)承平五年一月二六日)
  3. 帆船での帆の扱い方。風力風向に応じて、手縄両方綱・脇取綱・帆足などの帆綱類を操作すること。
    1. [初出の実例]「御船手方水主同心に、海船帆手の修行せしめらるる」(出典:通航一覧附録(1853)二一)
  4. ( 「ほで」とも ) 帆船の帆桁の腕木。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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