帝国教会(読み)ていこくきょうかい(英語表記)Reichskirche[ドイツ]

改訂新版 世界大百科事典 「帝国教会」の意味・わかりやすい解説

帝国教会 (ていこくきょうかい)
Reichskirche[ドイツ]

一般にカロリング帝国および神聖ローマ帝国において,皇帝の超自然的権威とゲルマン的私有教会制に基づき,皇帝を直接の守護者とする司教・大司教教会や大修道院を指す用語。ただし,ローマ・ビサンティン帝国の教会組織や,18世紀半ばのドイツオーストリアの反ローマ主義教会についても用いられることがある。この体制は特にオットー諸帝の教会政策によって強化され,やがて叙任権闘争を誘発した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android