帯する(読み)タイスル

デジタル大辞泉 「帯する」の意味・読み・例文・類語

たい・する【帯する】

[動サ変][文]たい・す[サ変]
身につける。特に、武器などを腰につける。おびる。「両刀を―・する」
身にそなえる。保持する。
所帯所職を―・する程の人の」〈平家・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「帯する」の意味・読み・例文・類語

たい‐・する【帯】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]たい・す 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. おびる。身につける。刀剣などの武器を身につける。佩(は)く。
    1. [初出の実例]「この守る人々も弓矢をたいして」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 「当座の恥辱をのがれむが為に、刀を帯する由あらはすといへども」(出典:平家物語(13C前)一)
  3. たずさえる。もつ。保持する。
    1. [初出の実例]「権教を帯(タイ)せるが故に、九界を捨て」(出典:真如観(鎌倉初))
    2. 「ゴシンヂュウ ニ ナカバ ワ ヨロコビ、マタ ナカバ ワ カナシミ ヲ taixi(タイシ) タマウ ナリ」(出典:サントスの御作業の内抜書(1591)一)

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