帯に短し襷に長し(読み)オビニミジカシタスキニナガシ

デジタル大辞泉 「帯に短し襷に長し」の意味・読み・例文・類語

おびみじかたすきなが

中途半端で役に立たないことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「帯に短し襷に長し」の意味・読み・例文・類語

おび【帯】 に 短(みじか)し=襷(たすき)[=まわし]に長(なが)

物事が中途はんぱで、なんの役にも立たないことのたとえ。
雑俳・削かけ(1713)「何にせう・帯にゃみじかしまはしにゃ長し」

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ことわざを知る辞典 「帯に短し襷に長し」の解説

帯に短し襷に長し

布の長さが帯にするには短くて足らず、たすきにするには長すぎる。何か作るときの素材問題を解決するための手だてや人材などが中途半端で、適切なものがなかったり、いなかったりすることのたとえ。

[使用例] その二十九銭也で三人仲良く喰べようと、古本屋の並んでいる早稲田の学生街を行ったり来たりしたんですが、帯に短し襷に長しで、金額に相応した喰べ物がおいそれと見つからないんです[島田正吾*ふり蛙|1978]

[解説] 中途半端で役に立たないという意味とともに、条件にかなう適切なものはなかなか見つからないものだとのニュアンスも含んでいます。

〔異形〕帯に短しまわしに長し/長し短し

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とっさの日本語便利帳 「帯に短し襷に長し」の解説

帯に短し襷に長し

帯には短く、タスキには長すぎる。結局のところ、中途半端で何の役に立たないことのたとえ。「襷には短し手拭には長し」とも。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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