帰去(読み)ききょ

精選版 日本国語大辞典 「帰去」の意味・読み・例文・類語

き‐きょ【帰去】

〘名〙
① 帰り去ること。特に、故郷、家などに帰ること。
懐風藻(751)過神納言墟〈藤原万里〉「奉規終不用。帰去遂辞官」
作戦要務令(1939)一「前哨中隊長は歩哨線外に於て来意を聴き軍使は直ちに帰去せしめ」
② 死ぬこと。死去
読本・本朝酔菩提全伝(1809)五「時に地獄いひけるは、はや妾が帰去(キキョ)の時到りはべれば、其支度(かまへ)をいたし候べしとて」

かえり‐さ・る かへり‥【帰去】

〘自ラ四〙 ある場所から去って帰る。帰って行く。
※観智院三宝絵(984)上「流水驚き惶る程に、天子返り去りぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「帰去」の読み・字形・画数・意味

【帰去】ききよ

帰る。晋・陶潜〔帰去来の辞〕歸去來(来は助詞。帰りなん、いざ)、田園將(まさ)に(あ)れんとす。胡(なん)ぞ歸らざる。

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