帰義軍節度使(読み)きぎぐんせつどし

世界大百科事典(旧版)内の帰義軍節度使の言及

【敦煌】より

…吐蕃側の内紛につけこみ,土豪の張議潮を指導者とする敦煌の漢人たちは,848年に吐蕃人を追い払うのに成功した。張議潮が唐朝より帰義軍節度使に任命されたのは851年,張氏の帰義軍節度使による敦煌オアシスの支配が3代50余年つづいた時点で,頼りとする唐朝が滅んだので,張氏が独立して西漢金山白衣皇帝と称した。この金山国も10年つづいただけで,曹氏が代わって支配者となり,ひきつづき中国側から帰義軍節度使に任じられたが,これはまったくの名目だけで,実際は外国の朝貢という扱いであり,やがてタングート(党項)族の西夏の圧迫をうけてしだいに弱っていき,11世紀前半に征服されてしまう。…

※「帰義軍節度使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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