常座(読み)ジョウザ

デジタル大辞泉 「常座」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ざ〔ジヤウ‐〕【常座/常×坐】

能舞台で、シテ演技をするときに、動作の起点・終点となる場所。シテ柱の内側の斜め前方。名乗り座。
仏語修行一つとして、長時間すわっていること。

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精選版 日本国語大辞典 「常座」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ざジャウ‥【常座・常坐】

  1. 〘 名詞 〙
  2. きまった人がすわる座席
  3. 能舞台で、シテが演技をするときに、動作の起点・終点とする場所。シテ柱の内側でやや前方。役者が橋がかりから舞台へ登場すると、まず一旦ここに足を止めることになっている。また、ここで姓名を名乗るので名乗り座ともいう。なお、ワキの常座は脇座とよばれる。
  4. ( 常坐 ) 仏語。いつもすわっていること。修行の一つとして、長時間すわっていること。
    1. [初出の実例]「止観に四種三昧あり。いはゆる常行・常座・半行半座・非行非座の四種也」(出典:細流抄(1525‐34)三)

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