…古くから文献にみえる,社や会あるいは社会と称される共通の祭祀を中核とした擬制氏族的集会がいわば古式ギルドにあたるが,唐・宋以後になると,都市内部にも各種の社,会が出現する。それは科挙の同期会白蓮社や金剛会のような宗教・秘密結社から,政治的には胥吏(しより)や輸送業者の集団まで多種多様で,呼称も時代が下ると幇(パン)の字が多く使われた。さらに,宋以後の統一帝国の安定,全国市場を対象とした商工業の盛行とともに,各地に同郷集団の集会所である会館が出現したことが特徴的である。…
※「幇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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