平久保半島(読み)ひらくぼはんとう

日本歴史地名大系 「平久保半島」の解説

平久保半島
ひらくぼはんとう

石垣島主部から北東に細長く延びる半島で、長さ一二キロ。地形的には山地とその周辺に形成された海岸段丘に大別され、明石あかいし集落があるフタナカとよばれる地峡で南北二つの地域に分けられる。最北端は北西角の平久保ひらくぼ崎で灯台がある。北側は東方にやや張出しのある長方形状を呈し、東海岸にうら崎・いわ崎・安良やすら崎、西海岸にダテフ崎がある。南側は南南西に頂点を有する逆三角形状で、北東にトムル崎、北西にきたの崎がある。両地域とも中央部には北東から南西方向に延びる山地があり、北側地域では北から山当やまたりい(二四六・九メートル)安良やつさ(三六六メートル)久宇良くうら(二五四・八メートル)が連なり、南側地域にははんな岳(二三八・九メートル)を主とする山塊がある。山当山南西麓には国指定天然記念物のヤエヤマシタンが自生する。山地を分水嶺として東西両側にいくつかの小河川があり、西岸平久保ひらくぼ川と嘉良から川の河口周辺にはマングローブが発達している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の平久保半島の言及

【石垣島】より

…沖縄本島の南西450km,台湾から260kmに位置する。島の輪郭は,正方形をなす主体部と,北東に約16km突出する平久保(ひらくぼ)半島および北西の半島部に3区分される。主体部の北には,県下最高峰の於茂登(おもと)山(526m)を筆頭とする山地が東西に連なる。…

※「平久保半島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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