平倉村(読み)ひらくらむら

日本歴史地名大系 「平倉村」の解説

平倉村
ひらくらむら

[現在地名]遠野市上郷町平倉かみごうちようひらくら

早瀬はやせ川中流域に位置し、東は大寺おおてら村、北は板沢いたざわ村。慶長五年(一六〇〇)阿曾沼広長が鱒沢氏らに背かれて気仙けせん郡に逃れた折、広長の帰還を阻止した者のうちに平倉新兵衛がいた(阿曾沼興廃記)。新兵衛は足軽頭で、板沢との境にある刃金はがね館を居館としたという(上閉伊郡志)。同館は古くは菊池成景の居所と伝える。寛永四年(一六二七)の南部利直知行宛行状(三翁昔語)赤羽根あかばね・板沢とともに「平くら」とみえ三村で高二一八石余が八戸弥六郎直義(遠野南部氏)知行地となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android