平加村(読み)ひらかむら

日本歴史地名大系 「平加村」の解説

平加村
ひらかむら

[現在地名]美川町平加町

本吉もとよし町のうちの和波わなみ町の東に位置する。古代中世は比楽、中世末には平賀と記し、のち平加と改められたとされる。古代の比楽駅・比楽湊は当地付近に比定される。「三宮古記」にみえる「色々惣免立用所」に白山本宮の彼岸田として「比楽三段」とみえ、本宮の大先達の得分とされていた。同書には、応長二年(一三一二)から延文二年(一三五七)にかけて社僧によって相伝された免田として比楽一段が散見する。貞治五年(一三六六)九月二四日の吉良満貞奉書(猪熊文書)によれば、細川刑部大夫入道跡の「山下郷内比楽村」地頭職が進士太郎左衛門尉為行に宛行われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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