平戸細工(読み)ひらどざいく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平戸細工」の意味・わかりやすい解説

平戸細工
ひらどざいく

長崎県平戸市で産する細金細工。金,銀,銅などの金属糸状にし,地金の上に各種の模様を鑞付けしたもの。また,これに金,銀の小粒ガラス玉を鑞付けしたものもある。江戸時代以降のものは,西洋手法を学んだと伝えられる。

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世界大百科事典(旧版)内の平戸細工の言及

【細線細工】より

…5~6世紀の新羅,任那(みまな),日本の古墳からも耳飾が発見されている。細線細工の技術は日本に定着せず,ながくとだえた後,江戸時代に九州の平戸で外国人より伝授を受けて平戸細工として復活したが,これらには古墳出土のものと同工異曲の技法がみられる。韓国や中央アジアの各地,インド,イランなどはこの技術が現在も存続しているが,銀細工が大部分である。…

※「平戸細工」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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