平沼専蔵(読み)ヒラヌマ センゾウ

20世紀日本人名事典 「平沼専蔵」の解説

平沼 専蔵
ヒラヌマ センゾウ

明治期の実業家,政治家 横浜銀行創立者;貴院議員(多額納税);衆院議員(政友会)。



生年
天保7年1月2日(1836年)

没年
大正2(1913)年4月6日

出生地
武蔵飯能村(埼玉県飯能市)

経歴
横浜に出て商店奉公の後、慶応元年(1865年)独立して羅紗唐桟輸入の商売を始め、明治11年には生糸売込問屋を営む。土地売買、米穀投機、株式投機を通じて利益をあげ、23年横浜銀行、金叶貯蓄銀行(のち平沼貯蓄銀行と改称)を設立。44年平沼銀行を創立、生糸売込商の機関銀行として発展。その他、東京瓦斯紡績、日清紡績、横浜共同電灯など諸会社の経営に参与。また33年多額納税貴院議員、35年衆院議員、44年横浜市水道局長などを歴任した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「平沼専蔵」の解説

平沼 専蔵
ヒラヌマ センゾウ


肩書
衆院議員,横浜銀行創立者

生年月日
天保7年1月2日(1836年)

出生地
武蔵国飯能(埼玉県)

経歴
横浜に出て商店奉公の後、慶応元年独立して羅紗唐桟輸入の商売を始め、明治11年には生糸売込問屋を営む。土地売買、米穀投機、株式投機を通じて利益をあげ、23年横浜銀行、金叶貯蓄銀行(のち平沼貯蓄銀行と改称)を設立。44年平沼銀行を創立。その他、東京瓦斯紡績、日清紡績など諸会社の経営に横浜共同電灯、日清紡績など諸会社の経営に参与。また多額納税貴院議員、衆院議員を歴任した。

没年月日
大正2年4月6日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

朝日日本歴史人物事典 「平沼専蔵」の解説

平沼専蔵

没年:大正2.4.6(1913)
生年:天保7.1.2(1836.2.18)
幕末明治期の実業家。武州入間郡飯能村(飯能市)に生まれる。開港後横浜に出て海産物売込商明石屋で働き,慶応1(1865)年独立し本町4丁目に羅紗,唐桟などの引取商を開業,明治11(1878)年生糸売込商芝屋清五郎の業務を継承,土地売買,株式投機にも手を染めて発展し,実業界にその地位を確立した。23年金叶貯蓄銀行を設立,44年1月平沼銀行を創立,生糸売込商の機関銀行として発展。政治家としても県会議員,市会議員,同参事会員,33年貴族院議員,35年衆議院議員(政友会)となり,44年横浜市水道局長などを歴任。極端な勤倹蓄財で壮士らの迫害を受け伊藤博文に助けられた。これが縁で伊藤の勧めで同30年金沢文庫復興に2000円の建設資金を寄付し,私立平沼小学校を設立するなど晩節を飾った。<参考文献>関靖『かねさわ物語』

(内田四方蔵)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平沼専蔵」の解説

平沼専蔵 ひらぬま-せんぞう

1836-1913 明治時代の実業家。
天保(てんぽう)7年1月2日生まれ。横浜で織物貿易,生糸の売り込み商などをいとなむ。明治23年金叶(かねかなう)貯蓄銀行(のち平沼貯蓄銀行),44年平沼銀行を設立。神奈川県会議員,横浜市会議員をへて,33年貴族院議員,35年衆議院議員(政友会)。大正2年4月6日死去。78歳。武蔵(むさし)飯能(埼玉県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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