平蓮寺跡(読み)へいれんじあと

日本歴史地名大系 「平蓮寺跡」の解説

平蓮寺跡
へいれんじあと

[現在地名]山口市亀山

かめ山の南麓にあった寺で、真言宗。長久山と号した。亀山の南付近は長山ながやまとよばれ、本尊薬師如来であるところから、寺は長山薬師ともよばれた。

寺伝によれば草創は不詳であるが、「注進案」によれば文明二年(一四七〇)の「額」が残り、同一六年四月二六日付の大内政弘の「長山薬師堂号平蓮寺免田吉敷郡平井保依永名壱町四段地此内去文明十四裁許分加之事任当地行之旨、寺務領掌不可有相違之状如件」という文書を載せる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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