平賀源内墓(読み)ひらがげんないのはか

国指定史跡ガイド 「平賀源内墓」の解説

ひらがげんないのはか【平賀源内墓】


東京都台東区橋場にある平賀源内の墓。源内は江戸中期の本草学者・戯作者で、1728年(享保13)に高松藩士の子として讃岐国志度浦に生まれ、初めは藩の薬園掛となり、長崎に遊学して本草学とオランダ語を習得。1756年(宝暦6)に江戸に出て本草家・田村元雄の門に入り、湯島聖堂儒学を学ぶが、博学多才の人物で、エレキテル(摩擦起電機)や寒暖計を発明した科学者でもある。墓は菩提寺の総泉寺が1928年(昭和3)に移転した翌年に建立されたもので、1943年(昭和18)に国の史跡に指定された。今に残す寺の面影は、1本路地奥に入った塀の一角だけで、築地風の塀に囲まれた墓所の内部は、中央に笠塔状の墓があり、その背後には従僕福助の墓、向かって右に顕彰会が建てた記念碑がある。JR常磐線南千住駅から都営バス「橋場2丁目」下車、徒歩約3分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android