デジタル大辞泉
「幻術」の意味・読み・例文・類語
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げん‐じゅつ【幻術】
〘名〙
① 人の目をくらます怪しい術。妖術(ようじゅつ)。魔法。
※
続日本紀‐天平元年(728)四月癸亥「内外文武百官及天下、有
下学
二習異端
一蓄
二積幻術
一、圧魅咒咀害
二傷百物
一者
上、首斬従流」
② 手品。奇術。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
幻術 (げんじゅつ)
目眩(めくらまし)ともいい,人の目をくらます術である。その術師を眩人(幻人)といったが,妖術,忍術,魔法,外法(げほう),あるいは奇術,手品を含み,もともと西域に起こったもので唐を通じて伝来し,天平時代にはかなり盛んになっていた。本来散楽(さんがく)中の一類で,のちに傀儡(くぐつ)や放下(ほうか)の徒が演じてみせた。《唐会要》の〈水激して魚竜と化す〉,《傀儡子記》の〈沙石を変じて金銭と為す〉,《信西古楽図》の〈吐炎舞〉などがこれに当たる。秀吉時代には果心居士という幻術使いが名高く,切支丹たちも幻術を使うとされた。
執筆者:西角井 正大
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
普及版 字通
「幻術」の読み・字形・画数・意味
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