広泰寺(読み)こうたいじ

日本歴史地名大系 「広泰寺」の解説

広泰寺
こうたいじ

[現在地名]玉城町宮古

宮古集落南寄りの山麓にある。山号神照山。曹洞宗、本尊釈迦牟尼仏。境内約五千坪。本堂のほか、庫裏開山堂・禅堂・書院・経蔵などがある。当寺の開山浄眼じようげん(現松阪市)を文明一〇年(一四七八)に開いた玄虎禅師である。享禄二年(一五二九)の玄虎禅師行業記(浄眼寺文書)は明応五年(一四九六)玄虎が後土御門天皇より活通仏性禅師の号を与えられた後のこととして、「浄眼法席弥増光輝、師漸倦応接(中略)光勢南田丸之山隈、屡為佚老之計矣、然而郡里迎慶緇白競臻再闡化門遂成巨叢、号曰広泰禅寺」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android